専門学校に関する質問でよくあるもので、受験失敗はあるのか、不合格になる可能性があるのか、
また倍率や偏差値が知りたいのにホームページに載っていない!というものがあります。
結論から言えば、専門学校の入試において不合格はありえます。
ただし試験で落とされるのではなく、定員を超えてしまった場合や、意欲や人間性において看過できない点がある場合に限ります。
専門学校の基本は先着順
専門学校は基本的に、各学校が定めている募集要項にある出願資格をクリアしていれば、出願するだけで合格が可能です。
とはいえもちろん専門学校も自分の学校にマイナスとなる学生を入学させるわけにはいきませんので、そういった内容を各書類や面接で判断します。
例えば犯罪歴があり改善が見られない方や、学校生活において素行に問題があった方、面接を無断で休んだり学費を支払う意思がない方等は不合格となる可能性があります。
学校生活を法律の範囲内で送り、卒業が認められていれば、基本的に問題はありません。
それでも欠席や遅刻があまりにも多い場合は不合格となる場合がありますが、繰り返し受験して意欲を見せれば合格できる可能性もあります。
希望する学科が定員を超えている場合は、違う学科への受験に変更となるか、不合格となる可能性があります。
しかし受け入れ不可能なほど超過する学校はほぼないため、出願開始時期に動き出せば十分間に合います。
目安としては出願開始から2カ月以内に面接です。
大学受験のすべり止めにしたい場合は事前に学校に入学の可能性を伝えておけば、ある程度考慮してくれます。
専門学校は学校よりも企業に近い
言い方は悪いですが専門学校は入学する学生が多ければ多いほど儲かる商売です。
確かに専門技術を教える場ですし、その環境としては非常に優れていますが、ボランティアで行っているわけではありません。
なのでただ儲かるだけなら片っ端から生徒を合格させればいいわけです。
しかしそれでは中退者や問題を起こす学生が増える可能性があり、そうなると学校の評判が落ちてしまいます。
学校の評判が落ちれば入学者も減ってしまい、収入が減ってしまいます。
カリキュラムに力を入れるのも就職サポートを徹底するのも、質のいい教育を与える見返りに学生にたくさん入学して欲しいというビジネス的思考が絡んでいます。
当然講師の方や運営者は本当にお金のことばかりではなく、優秀な人材育成を目指していますが、儲からなくては運営できないのは事実です。
そう考えてみると、一般的な学生を受け入れられる限界まで入学させたいというのが専門学校の本音であり、
定員となってしまってもなるべく別学科で受け入れたいという背景が見えてきませんか?
学校の悪評に繋がる可能性が見える学生はなるべく受け入れたくないですし、実際そのハードルがそこまで厳しくないというのも分かるのではないでしょうか。
人気な専門学校は就職率が良かったり卒業生に有名な方がいるなど、様々な実績を残している専門学校です。
そうした実績は全て学生を集めるための努力であり、ひいてはお金を稼ぐためと教育水準を上げるのは表裏一体なのです。
穿った見方ばかりしていますが、稼いだお金をさらに教育費として使い、それでさらに良い実績を積み重ねていくのです。
専門学校は優れた教育環境を売っている企業と同じです。
入学側はショーケースに並べられた「学び」の中から自分に合った最適なものを選び、購入するだけです。
売り切れ(定員)なら買えない(不合格)なのは当然、お金が足りなければ分割払いも出来るかもしれません、でも怪しいお客さんは入店拒否しますよね。
専門学校とはそういう教育機関です。(極論ですが)
看護系専門学校は別
散々試験はないとか不合格はない等書いてきましたが、看護系専門学校をはじめとする国家試験受験に相応の学力を求められるような分野においては、
初めから資格に合格できる見込みがない学生を不合格にするためにも学力試験が課せられる場合もあります。
他にも毎年入学定員を超える出願が来る大手人気校は出願数を予測してより意欲のある方を優先させて合格させることもあり得ます。
しかしそれも学力ではなくどれだけそこ学校で学びたいかが伝わればいいので、まずはあまり不合格について恐れずに資料請求したり願書請求したり、学校に直接問い合わせてみましょう。
学校の担当者はみな優しい人ばかりなので、怖がらなくて大丈夫です。
感じ悪い対応されたら、入学検討を辞めればいいだけの話です。